久しぶりにまとめてご紹介できそうです。
11月後半の読了本。
新嘗祭の前後に読書時間を確保できたことも大きかったかもしれません。
ジャンルも多岐に亘っており、脈絡がありませんが、早速ご紹介して参りましょうか!
83.
『天皇と鬼』 関裕二著 悟空出版
先日の吉野巡礼のお供を探しに入った書店で見つけ、衝動買いした1冊ですが、なかなか面白かったですね♪
関さんの著作は自身3冊目?だったと思うのですが、とても受験生には読ませられない内容が・・・
・天照大神は男性神だった
・聖徳太子、山背大兄王は実在しなかった
・蘇我入鹿こそ聖徳太子だった
・蘇我入鹿殺害の実行犯は中大兄皇子ではない
ちぇりーさんのように、学校(受験)で日本史を選択しなかった、俄か歴史ファンには、堪えられない内容です!
上記ポイントから、タイトルの『天皇と鬼』はどうやって繋がっていくのか・・・
はい、これが明らかにされているんですねえ♪
歴史に興味がある方も、そうでない方も楽しめる1冊であることは間違いありません。
☆少しだけ、日本の古代史の基礎知識が要かもしれませんが・・・(^_^;)
それにしても、著者の藤原氏嫌いは、相当なもので・・・単に藤原という人に酷い目に遭わされたことがあるのかも・・・爆
84.
『生きる哲学 トヨタ生産方式―大野耐一さんに学んだこと』
岩月伸郎著 幻冬舎新書
こちらは、お世話になっているビジネスパートナーさんからオススメいただいたというか、ホントは大野耐一さんの原典
『トヨタ生産方式』を勧められたのですが、そちらはハードルが高いのではと勝手に判断し、Amazonで1円(別途送料257円)で手に入れた作品です。
ちぇりーさん、あまり製造業に関する本を手にしたことがないのですが、これは入りやすかったですね。
・教える人間を選ぶには、真剣に反応してくれる人間から候補を絞る
・創造的破壊は自己否定によってのみ初めて成り立つ
・「教育と訓練」、「管理と監督と統制」、それぞれの違いを理解する
・トップマネジメントは現場に身を置かなければならない
こうやって気づきを羅列してみると、堅そうな本と誤解されそうですが、体験に基づくエピソードを紹介された上での箴言ですから、大変わかりやすいです。
もちろん分かったとできているとは、天と地の差がありますが。
ちなみに、この新書、15年程前に世に出ているのですが、今回ようやくご縁をいただくことができました<(_ _)>
これもタイミングなんでしょうね♪
85.
『戦争のつくりかた』 りぼん・ぷろじぇくと著 マガジンハウス WEB電子版閲覧
きっかけは、facebook友だちがyoutube動画をリンク紹介していたこと。
ググってみると、WEBサイトで電子書籍として無料閲覧できるサイトに当たり、そちらで読んでみました。
そういう意味では、読了本とは言えないかもしれませんが、まあ数稼ぎということで・・・爆
内容は一言・・・
酷いですね・・・
amazonのレビューも真っ二つに割れていますので、それはそれで意義があることかと存じますが、それにしても酷い。
紹介していたfacebook友だちも「この本、やばい…。」と、コメントされていましたが、どのように”やばい”のか確認してみたいですね♪
歴史を知らずして(意識して封印して)、モノを語る事の怖さを教えてくれる・・・そんな1冊かもしれません。
86.
『洪自誠「菜根譚」 2014年11月 (100分 de 名著)』 湯浅邦弘著 NHK出版
番組のムック本なので、これも数稼ぎかと疑われそうですが、いやいやどうして、この100分de名著シリーズのテキスト本はコンパクトながら、気づきが満載で大変重宝しているんですよ。
ちぇりーさん、原典を繙いたことはないのですが、そのエッセンスに初めて触れることができ、今回も大変有意義でした。
番組も、以前『孫子』でお世話になった湯浅先生が分かりやすく解説いただけたので、こちらも好感が持てましたね。
☆
今さら『孫子』
http://cherrychan.exblog.jp/20509301/
ウォーミングアップが済んだところで、次は岩波文庫あたりで原典と向き合いますか♪
そう、
始めるのに遅すぎることはないわけですから<(_ _)>
87.『デザインコンサルタントの仕事術』
ルーク ウィリアムス著 福田篤人翻訳 英治出版
88.『CEOからDEOへ - 「デザインするリーダー」になる方法』
マリア・ジュディース、クリストファー・アイアランド著 坂東智子翻訳 ビー・エヌ・エヌ新社
新聞の広告欄で87.を見つけAmazonオーダーしようとしたところ、88.も紹介されていたことから、まんまと2冊購入へ導かれてしまいました。やはり商売上手ですね・・・(^_^;)
先ず、87.から・・・これ、邦題が間違ってます・・・(・へ・)・・・というか、「デザイン」という表現は観念的に近いもので、実際は実務の考え方に関する指南書のような内容です。
というものと見切ったので、ちぇりーさん、30分少々で読破したのですが、ここからして使い方が間違っているような・・・(*_*)
しかしながら、書かれている内容は、実践するとなると大変高度なもので、俄かに全てを導入できるわけではありません。
結局、この本が伝えたいことは、カバーにもイントロダクションにも記されているように、
ビジネススクールは分析の仕方を教えるが、消費者にとっての魅力や感情的なつながりを作る方法を教えない。一方のデザイン学校はそうしたつながりの作り方を教えるが、それが商業化できるものか確かめる方法を教えない。
それぞれ素晴らしいものではあるが、今日のビジネス環境で生き残る・・・そして繁栄する・・・ためには、両方が必要なのだ。
という根本的な概念なのでしょう!
ちなみに原書のタイトルは、
「DISRUPT : Think the Unthinkable to Spark Transformation in Your Business」
というものですが、まさに
誰も考えていないことを考え、自らのビジネス領域の中で、誰もしていないという変化の口火を切る
というデザイン思考を身に着け実践しようという内容かと・・・常識を疑いつつ、コンセプトは重視する・・・な~んちゃって・・・(^_^;)
強引なまとめになりますが、ちぇりーさん的には、大変有益で、勇気づけられた本であったということだけ申し添えておきますね<(_ _)>
続いて、88.は似たような本かと思いきや、全く異なる内容で、ある意味こちらもビックリしました・・・(@_@;)
いや、ビックリというか、肩すかしというか・・・
というのも、DEOなんて初めて目にした概念でしたので、どんな内容だろうと意気込んで向き合いましたが、そんなに目新しいことではありませんでした。
しかしながら、それが身について、活かされて、結果に結びついているかというのは別問題・・・って、このパターンばかりですが・・・(@_@;)
変化を起こす、リスクを冒す、システム思考をする、直感力を高める、社会的知性を高める、さっさとやる
コラボレーション、コミュニティ、メンタリング、企業文化、社員さんへのケア
前向きな情熱、問題解決、失敗の容認、遊び心
インテグリティ、謙虚さ、寛大さ、オリジナリティ
ほ~ら、
経営品質を学んだ方には、特に目新しい要素は何も・・・(^_^;)
要は、できているか、先を見据えているか・・・ですよね!
あと気になったのは翻訳のスタイル・・・なんか直訳的というか、もっと読み物として一工夫していただけると、距離が縮まったように感じます。
面白かったのは、様々な業種で輝く8名のDEO紹介インタビュー。
子供のころ、おおきくなったら、何になりたいと思っていましたか?
この世界から姿を消したときに、どんなことで名を残したいでしょうか?
という共通した質問に、この本の良心がうかがえます<(_ _)>
89.『考える力をつける3つの道具』 岸良裕司、きしらまゆこ著 ダイヤモンド社
こちらは、購入して半年近く積読にしてあったものですが、何とか手に取ることができました。
ダイヤモンド社が版元とは思えない装丁です。
中身も字が大きく、図やイラストもふんだんに取り扱われて、140ページのボリュームから、ホントにあっと言う間に読めてしまいますが、この本は読むことでは終わらせてくれません。
読んだだけでは、時間の無駄というか、この本に書かれている教え(手法)を、如何に実践で活用するかが肝なんでしょうね。
☆まあ、ビジネス書の活用法の王道ですが・・・そういう意味では、そこに至る前に挫折させられるビジネス書の何と多いことよ・・・
しかしながら、提唱されている3つの道具は、正直目新しいことではありません。
おこがましい表現かもしれませんが、ファシリテーションを進める際、ちぇりーさんも利用してきた内容とかなりかぶります・・・(^_^;)
それでも、こうして評価が高い(Amazonのレビューは手放し状態で、少々キモイ)のは、あの名著『ゴール』を著した金のネズミ先生の訓えに基づく道具との触れ込みだからというのは、得意の天邪鬼(久しぶりに使いましたね・・・)ナノデショーカ
90.
『エゴの力』 石原慎太郎著 幻冬舎新書
著書をrespectする大切なお仲間からオススメいただいた新書ですが、まさに怒れる老人・・・そのまんまですね。
昭和ヒトケタ・・・齢82歳という立派な後期高齢者ですが、綴る言葉も立派そのもの。
著者ならではのエゴイスティックなまでの「自助論」であり、歴史認識や史実について怪しいと思われるところも散見されますが、今吐いておきたい言葉が詰まった1冊であることは間違いないのでしょう。
その独自の「自助論」の実践法として、脳幹を刺激し続けることの効用を提唱されています。
・・・・・・好きな物事に熱中し上達しようと努力することのなかでこそ脳幹が刺激され、他人にはできぬ工夫があり、上達があり真の満足もあるのです。・・・・・・<p218>
まあ、本に書いてあることですから、受け取り方もそれぞれで良いと思います。
しかしながら、是非はともかく、こうやって上から目線から物を申していただける存在が一人また一人と旅だっていく事実に目を向けると、貴重なキャラクターであることに気づかされます。
育ちのいい永遠のやんちゃ坊主の戯言と片づけてしまうには惜しい・・・そんな新書ですね(^o^)丿
おっと、印象に残ったところを最後に・・・
セックスは明るい人目につくところで行ったほうが快感も高まるだろう。<p41>
むむむ、ちぇりーさん、欲求が・・・(@_@;)
こうして振り返ってみても、艶めかしいジャンルが1冊もないのは、何だか自分らしくないような気もします・・・自爆
それでも気づけば、読書の秋ということで、三桁達成に微かな灯りが見えてまいりました。
はい、引き続き、肩肘張らず、赴くままに書縁を愉しんで参ります♪
残りの人生9,241日目の本日の夜は、社員さんとのツキイチ定例会ですが、読了本について語り合うのは、まだまだ先かなあ・・・
ではでは。