2011年 08月 31日
秋山眞之の『褌論』
ブックオフの105円コーナーで見つけたのですが、これが予想以上に面白かったんですねえ。
あとがきにミスター自ら、
本書は、野球指導の手引き書にはなりません。人生論を導き出すことも出来ない。むろん経営の参考にもならないでしょう。
なんて記されていますが、いやいやどうして、学びと気づきも多かったです。
ちぇりーさん、全然知らなかったのが、あの『坂の上の雲』の英雄・秋山眞之が、慶應義塾大学野球部に送ったという激励書簡。その名も『褌論』。
ハワイのセントルイス野球団が初来日し、早稲田、慶應、両大学の野球部とそれぞれ対戦したのですが、早稲田はあえなく3連敗、慶應も連戦連敗で、最終試合を残すのみとなってしまったんですね。
その時、正岡子規の盟友・海軍将校秋山眞之は、毎日のようにネット裏でその試合を観戦していたそうなんですが、彼は見かねて、慶應野球部に一通の手紙を送るんですね。
前略
武士が戦場に臨むにも相撲取りが土俵に上るにも或は又碁打ちが碁盤に対するにも総て其方面の勝負には之れ無くては叶はぬ必要にて其効用は
「決して睾丸の保護には無之」実に左記の如き偉大なる効能有之に依る次第に御座候
要は、日本男子たるもの、勝負事に挑むときには、必ずフンドシを締めることが必要と説いた手紙なんですね(笑)。

いや、これは楽しいなあ♪
その要点として、眞之は4項目挙げています。
一、心気を丹田に落着け従って逆上を防ぎ智力気力の発作を自在にする事
二、腹部に体力を保持し従って腕力の発作を大にする事
三、気息を容易にし従って息切れを防ぐ事
四、身体の中心と重心とを一致せしめ従って体を軽くし歩速を増加する事
そして、眞之は、自ら経験した海戦も例に出してこう続けます。
此等の効用顕著なるは小生が多年実験する処にて日露戦争中黄海日本海等にも小生は先づ褌を締めて艦橋に上り確に心気の動揺を防圧し得たる様相覚へ居候
いやいや、強烈な内容ですが、ちなみにこの書簡は明治40年11月13日に認められたようです。
☆7年前に亡くなった婆ちゃんは明治44年生まれでしたから、ホント歴史を感じます。
この眞之のメッセージに鼓舞された慶應野球部は、最終戦で一矢を報いたんだそうです。
よかったね♪
ちなみに、ちぇりーさん、フンドシというモノを身に付けたのは、記憶では1回きり。
30代前半のことでしたね。どのようなシチュエーションかは、お酒が入らないと・・・爆
ちぇりーさんも、眞之の教えを受け止めて、臍下丹田をひきしめ、胆力を発揮できますように!

あれれ、何だか対象が違うような・・・朝から趣味に走ってすみません・・・まあセーフということで(苦笑)
ではでは。
▲ by cherrylayla | 2011-08-31 06:03