2009年 01月 10日
杖言葉
3連休を含めて4日間ありますので、しっかり養生して、元気な笑顔で火曜日のカムバックを祈るばかりですね。
☆病気で、心身両面(不甲斐なさ、発熱等)で苦しむのは、本人ですから・・・涙
そういうちぇりーさんも、実は一昨日の夜から、ちょっとヤバイなあと感じていて、シャツの下にVネックのセーターを着込み、予防に心がけました。
何とか、しのいで、とりあえず発症を抑えているという感じですが、確実に風邪菌はもらってるなあと自覚しています。
明日は朝イチから仙台遠征ですから、体調整えて臨まないと、何しに行くのか分からなくなってしまいますからね。
もちろん、火曜日からもスケジュールは目白押しですから、気を抜くことなく走り抜けないといけません。
そんな中、昨日読了した新作からは、もの凄いエネルギーをいただきました。
『いまをどう生きるのか―現代に生かすブッダの智慧』 松原泰道・五木寛之著 致知出版社
いやあ、これ良いです。
五木寛之さんの作品は、約10年前に文庫本で『大河の一滴』で知って以来なのですが、興味の的はエッセイだけで、小説は例外を除いてほとんど読んだことがありません。
☆あの翻訳された「かもめのジョナサン」や名作「青春の門」すら未読ですから・・・
ちなみに書棚を確認してみると、
大河の一滴
他力
人生の目的
運命の足音
サイレント・ラブ
愛について-人間に関する12章
不安の力
元気
天命
霊の発見
神の発見
気の発見
林住期
何のために生きるのか
人間の関係
鬱の力
人間の覚悟
エッセイと対談中心で、かなり偏っていますが(小説は「サイレント・ラブ」だけですね・・・汗)、結構読んでいましたね。
上記リストの『人間の覚悟』は、08年の100冊目という節目だったのですが、これもホント楽しめました。
☆こちらも超オススメです。五木さんのエッセイは肌に合うのかなあ?
『人間の覚悟』 五木寛之著 新潮社
そして、今回の松原泰道さんとの対談は、この1冊だけでも1年分のブログのコネタにできそうです。
いや、表現が稚拙でした・・・反省。
一生取り組んでもとてもその深淵にたどり着けない領域というか、実践レベルでは、輪廻転生を何度も繰り返してようやく掴みかけることができるのかな、という内容です。
深いですが、大変読みやすいのも魅力ですね。
前半は、五木さんのインド行脚体験談をベースに、後半は松原さんの101歳ならではの見識を中心に対談が進み、思わず有り難さに手を合わせてしまいますね。
特に、今回は、松原さんの一言一言に重みを感じますね。
その松原さんの人生の”同行二人”たる”杖言葉”は、
『生涯修行、臨終定年』
というもの。
自分にだけ与えられた悲しみ苦しみを味わうことによって、人々の苦悩がはじめて理解できる。すると人を慰めることができる。自分が苦労をすることによって人を喜ばせることができるわけです。
肉体的な若さを保つ秘訣は精神的な努力を欠かさないこと
「心の時代」の到来が望まれるこの時期に相応しい1冊。
まえがきの一節からは、五木さんらしい表現で、読者に勇気と元気を与えてくれます。
目下の世界経済の危機など、なにほどのことがあろうか。戦後の焼跡闇市のなかからでもさえ、私たちは立ちあがってきたのだ。
いま、もっとも憂うべきことは、私たちの心の大恐慌である。命のバブルであり、精神のパニックである。百年に一度の危機に際して、松原さんの自在な教えは、荒野のオアシスのようにみずみずしい。
五木さんらしい表現ですねえ。
最後に、松原さんの締め言葉を。
人間というのはめぐりあわせの関係で生きている。そして人生というのはめぐりあわせの連続です。そう思えばね、起こることすべてがよき人生の機縁になるんじゃないでしょうか。
西行法師ではないですが、ちぇりーさん、
かたじけなさに 涙こぼるる
といった心境です。
そうです、ちぇりーさんの”杖言葉”は、やっぱりこれですね。
明るく、楽しく、元気よく、爽やかに
う~ん、何だか軽いなあ・・・汗
本日は寒波到来。
☆明日のフライト、大丈夫かなあ・・・
みなさんも引き続きご自愛くださいませ。
ではでは!
by cherrylayla | 2009-01-10 07:01