2008年 10月 07日
非常識から未常識、そして常識へ
ネットで確認すると、ロンドン、NYもその上をいく派手さです。
株を離れたマネーは、どこへ向かっていくのでしょうか?
それとも、そもそもまやかしだったのでしょうか?
☆世界同時勘違い?
株式市場だけでなく、毎日毎日がサプライズの連続。
ひょっとしたら、我々は大きな歴史の転換点を目撃することになるかもしれませんね。
その一つが、世界秩序のパラダイムシフト。
冷戦終結後、米ソ二極化からアメリカさんの一極支配の様相がしばらく続きましたが、今度ばかりは、その座に居座ることを神様も許してくれそうにありませんね。
振り返れば、かのジョージ・ソロスのダボス会議での発言(今年の1月でしたか?)、
「現在の危機は、ドルを国際通貨とする時代の終焉を意味する」
が、いよいよ現実味を帯びてきたわけですね。
ドルが基軸通貨としての役目を終えることになれば、アメリカの国力は衰え、経済的にも軍事的にも、その主役の座から自ら降りなければいけません。
ドル紙幣をジャブジャブ印刷しても、価値がなければ・・・
あるメルマガの受け売りですが、
国家のライフサイクルでいえば、衰退期の特徴は、国民の賃金上昇によって、外国との経済競争力が衰えているにも関わらず、豊かな生活を求めて消費が旺盛になること。その結果、輸出より輸入が超過する貿易赤字と国家の財政赤字が慢性化する。
というのは、まさにアメリカさんの姿ですよね。
先日ご紹介した、『隷属国家 日本の岐路』の著者・北野さんが語られているように、
1.世界が協調し、ドルをゆっくり下げていく
2.世界経済は、「世界が作りアメリカさんが消費する」から、「世界が作り中国・インドが消費する」へゆっくりと移行する
3.世界は、複数の金融センターと基軸通貨が併存する体制へ
という、ソフトランディングの道へ移っていくのでしょうか?
北野さんは、
アメリカさんが、自発的に覇権を手放すこと
が、その前提条件と提唱されています。
『大政奉還型』とは、うまいネーミングですよね!
別のシナリオは、ソフトランディングではなく、公共事業としての戦争勃発(けしかけ?)の結果によるハードクラッシュ?
それだけは、ご勘弁をという気持ちですが、そうならないためにも、日本という国が今こそ『自立』を求められているわけですよね。
世界経済、パワーゲームだけでなく、事業においても、暮らしにおいても、パラダイムシフトのときが目の前に展開されつつあります。
非常識から、未常識、そして常識へ。
近未来の世界地図から、日本という国が消えてなくなりませんように・・・
これは事業経営についても、十分応用できる本質論かもしれませんね。
悲観せず、明るい未常識を描きながら、踏ん張っていきましょう!
ではでは。
by cherrylayla | 2008-10-07 05:58