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自動車保険配布スキンパーツ1 『情報の文明学』・・・京都が生んだ「知の巨人」

月曜日からコネタにし続けている梅棹忠夫さん・・・


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☆こんな貴重な展示会を見逃していたなんて、バカバカバカ!


ちぇりーさん、一つの作品を連続して紹介することは稀なのですが、それくらい衝撃的な1冊でしたね。

残りの人生9,289日目の本日は金曜日ですから、キリのいいところで区切っておかないと、いつまでたっても終わりそうにありませんので・・・

昨日の「お布施の原理」以上に衝撃的だったのは、1980年のインタビュー・・・東海テレビからの依頼だったようですが、前半から、こんな内容が・・・


  ・・・・・・日本はもうそれ以外に道はなさそうです。だから、そういう「情報の生産」をする。物量の生産はもうほかの地域にどんどんうつってゆき、それにまかせる。ところが、物量の生産自身も、情報が生産され処理されるところでひじょうに能率的にすすむということもあるのです。これでだいたい日本は、21世紀はなんとか生きのびられる。<p177>


これって、20数年後、ドラッカー先生が、名著『ネクスト・ソサエティ』の中で、


  日本では、いまなお労働人口の4分の1が製造業で働いている。日本が競争力を維持していくためには、2010年までにこれが8分の1ないし10分の1になっていなければならない。

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と喝破されたこと、そのまんま・・・(@_@;)

そのまんまといえば、1980年代に大流行したトフラーの『第三の波』・・・梅棹さんは、すでに1960年代から同じ内容を発表されていたという事実・・・

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まさに、「知の巨人」という称号は、梅棹忠夫さんのためにあるといった印象です!

そして、80年代に入っても、梅棹さんの慧眼は曇るどころか、冴えわたります・・・


  ・・・・・・新聞記者たちのあいだで、むかしからつたえられているジョークに、「女!オッ、それはニュースだ」というのがある。女性は、その存在自体が情報だというのである。・・・・・・情報にはおくり手もうけ手もないのだ。・・・・・・情報はあまねく存在する。・・・・・・情報はすでにひとつの環境である。・・・・・・要するに、ここでいいたいのは、人類史における情報の問題は、すでに人間対人間のコミュニケーションの話ではなくなってきているということなのである。<p208-223>

  農業生産物はすでに食料ではない。それは食品として、味、かおり、形など、多様な情報を満載した情報産業商品なのである。・・・・・・このようにして、農業それ自体も工業の時代をくぐりぬけ、さらに情報産業の時代に適応しつつあるのである。<p235-236>

  工業の時代のはじまりとともに、人類の価値のあたらしい基準を発見したように感じた。・・・・・・しかし、それはほんとうに大転換であったのかどうか。・・・・・・あたらしい時代において、情報は人間の装置、制度、組織に、いっそう根本的な変革をもたらすであろう。人間はそのときにこそ、根本的な価値の大転換を経験することになるであろう。<p239>



如何でしょうか・・・四半世紀以上前の「知の巨人」の発言に触れ、アベノ◇◇◇と呼ばれる多くの経済政策が、時代送れと感じるのは小生だけでしょうか・・・

今回ちぇりーさん、カキコするに当たり、マーカー部分を中心に、何度も何度も、再読してみました。

すると、紹介漏れしていながら、思わずニヤリとするフレーズもたくさんありまして・・・


  宗教教団とは、神を情報源とするところの、情報伝達の組織である。・・・・・・その伝達行為によって生活をささえることができることを発見したとき、情報業の先駆形態としての宗教が発生し、職業的宗教家が誕生したのであった。<p41>

  入浴という体験情報を提供するために、・・・・・・入浴はひとつの装置産業となった。江戸時代において、日本の都市では浴場が、・・・・・・入浴という体験情報産業の場であるとともに、セックス産業の場所でもあった。そういえば、現代にいたるまでうけつがれているセックス産業そのものも、まさに全身的総合的な体験情報を提供する情報産業ではないだろうか。<p83>

  お免状は、うけるほうには直接の経済効果をもたらさないが、発行する側にはしばしばおおきな経済的効果をもたらす。・・・・・・お免状の発行は、一種の情報産業である。<p278>

  京都は今日においても、工業都市というよりは、情報産業都市の性格がつよいが、それは、いまにはじまったことではなかったのだった。<p278>  

  ・・・・・・空気そのものは歴史的なものである。・・・・・・それは歴史的な蓄積であって、現在の状況だけでとらえることはまちがいである。古典は、この酸素に似ている。・・・・・・われわれは歴史的所産としての大気を、人間個体としては、つねに新鮮なものとして呼吸する。・・・・・・こうして、古典は現在においても新鮮な意味を持つ。<p302>



現在でも一向に衰えない「宗教ビジネス」、「風俗産業」、「教育産業」・・・

衣食住という言葉を鵜呑みにすると、幸せなき消耗戦に参戦してしまう・・・と、戒めとして捉えることも有意義かもしれません<(_ _)>

京都が生んだ「知の巨人」、梅棹忠夫さん・・・著書『情報の文明学』は、まさに一級品の古典と言えるのではないでしょうか!

今年一番の書縁に感謝<(_ _)>

まさに読書の秋の幕開けに相応しい体験でした♪

ではでは!

by cherrylayla | 2014-10-10 03:58 | Comments(0)

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