2010年 12月 13日
無識の指揮官は殺人犯なり
実に我々指揮官が乗員全員の命を預かっておる。すなわち我々が判断を一つ間違えれば、無益に多くの血が流れる。実戦ともなれば、身を斬るような判断を次々と迫られる。苦闘の連続です。アシ自身、己の足らざるに時として戦慄します。無識の指揮官は殺人犯なり。我々を信頼して死を顧みず、働く部下たちを決して犬死させてはならんのであります。もし自分がその場の指揮官だったらどうするのか。いかにすれば正しい判断が下せるようになるのか。その答えを求めて、皆と一緒に考えていくのがアシの授業です。・・・・・・
厳しい言葉ですが、全くその通りですね。
戦争ではなく、場面をビジネスに置き換えても同様のことが言えるでしょう。
この言葉は司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』に出てくる言葉ではなく、本木雅弘さんが秋山真之の著作集から見つけた言葉なんだそうです。
学んだ戦術は所詮、借り物ですありますから、いざという時に応用が利かん。したがって皆が個々に自分の戦術を打ち立てることが肝心であります。然るにまず、あらゆる戦術書を読み、万巻の戦史を紐解いてみる。どう戦えばよいか、原理原則はおのずと引き出されてこよう。
君らは戦史を読み、その結果だけで判断しとらんかったか?それでは単なる批評にすぎない!
机上の学びを、机上で終わらせないためにも、机上でとことん考え抜くこと。
大切なことを気づかせていただきました。
「子規、逝く」というタイトルの通り、正岡子規の壮絶なる死にざまを演じ切った香川照之さんの存在も印象的でしたが、ちぇりーさん的には、冒頭の真之の言葉がグッと迫ってきましたね。
体調不良なんて言ってられないですが、その体調は前提条件であり、準備の範疇。
この週末、ひたすら横になっていましたが、周りに迷惑をかけない程度に行動してまいります。
ではでは。
by cherrylayla | 2010-12-13 04:52