2010年 07月 19日
グーテンベルクの時代は終わったのか
以前コネタにしたスイングジャーナル休刊を受けて、スイングジャーナル社(東京都)を退社した同誌のスタッフらが新会社を設立して新しい月刊誌「JAZZ JAPAN」を来月創刊されるそうです。
「ジャズ文化の火を消すわけにはいかない」
というアツイ志を元にスタートされるようですが、この出版不況の中、厳しい船出は間違いないところ。
電子出版も対応されるのかなあ?
さてその電子出版に関し、昨日の日経朝刊の下段広告、「電子書籍の未来を考える」ということで刺激的なタイトルが並んでいましたね。
『電子書籍元年 ・・・ iPad&キンドルで本と出版業界は激変するか?』
『私には出版社はいらない ・・・ キンドル・POD・セルフパブリッシングでベストセラーを作る方法』
『iPad vs. キンドル ・・・ 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏』
『ライフスタイル・ワークスタイルが変わる! iPadでできる100のこと』
『夢をかなえるツイッター いいことが起こるつぶやきのコツ』
『iPhone情報整理術』
『Kindleショック ・・・ インタークラウド時代の夜明け』
『電子書籍の衝撃 ・・・ 本はいかに崩壊し、いかに復活するか?』
『出版の“いま”を知るための一冊 ・・・ 電子書籍と出版』
『iPhone4 Style Book』
『iPad Style Book』
百花繚乱?といった感じですが、ちぇりーさん、上記の中では『電子書籍の衝撃』しか読んでいましたね・・・・・・こちらもコネタにしていましたね。
今回の広告を見て、先日の東京出張の際、聴講した講演を思い出しました。
東京国際ブックフェア基調講演『グーテンベルクの時代は終わったのか』 佐野眞一氏
実は佐野さんの著作は一度も読んだことがなかったのですが、講演内容はなかなか刺激的なものでしたね。
☆→は、ちぇりーさんの気づきです
・出版業界の末端では生活困窮者が激増している
→ ビジネスモデル自体が陳腐化し、耐用年数がリミットを迎えた
・歴史の大きな流れを見ると、電子ブックビジネスもいずれは終焉を迎える
→ 自分が生きている間に何が起こるかを見極めること
・犯罪は読書に似ている・・・読書は映像とは全く異なり、自身に負荷をかける行為である
→ これは一瞬理解に苦しむ表現でしたが、知的刺激度合いが大きいという意味でしょうか?
・電子出版の出現で考えなければいけないのは、紙であろうと電子であろうと手段(viecle)であるということ
→ 中身に魂が込められたいるかが大切
ちぇりーさん、これらのことから、頭の中でスイッチが入ったのは、事業の再定義が必要かもということ。
これまで、情報伝達支援業という切り口で定義し取り組んできましたが、佐野氏の基調講演から、その情報の質を如何に高めることができるかというアプローチが必要ではないかと感じています。
希望を見失わず、魂を入れて取り組める事業を定義し、仕組みを構築すること
グーテンベルクから600年弱。
その本質は変わらないということが確認できツイてる。
だからこそ、出来るだけ早めに、新しく揺るぎないスタイルを確立していきたいですね。
ではでは。
by cherrylayla | 2010-07-19 06:46