2015年 11月 10日
2年後は皆さん講師デビュー?・・・小説は業の深い人生論
残りの人生8.893日目の本日は、1週間前のイベントについて触れてみましょうか♪
はい、今年で4回目となる母校・愛知県立横須賀高等学校ホームカミングデー(*^^)v
同窓会・PTA・学校と連携し、世代を超えた同窓生の交流が活性化することと同時に、現役生徒諸君が先輩方の活躍する姿に触れることを通じて、各自の夢の実現の一助となればという想いで設営しております。
その企画内容は、1・2年の在校生を対象にした卒業生パネルディスカッション、分科会(セミナー形式)、記念講演会、恩師と語る会、職業別専門部交流会、昼食会、懇親会等々、盛りだくさんなんですね♪
ちぇりーさんも同窓会役員としてお手伝いさせていただき、今年は、同窓会総会と懇親会のW司会を担当させていただきました(*^。^*)
☆酔っぱらって唄ってるわけではありません・・・あくまで司会進行の一環でして・・・(^_^;)
今回は、卒業生パネラーは34・35回生中心でしたから、37回生の我々世代は2年後にその出番が・・・
その2年後は、ひょっとしたら、ちぇりーさんが、パネル・ディスカッションの進行役を担うことになるかもしれませんので、今から心の準備だけでも・・・<(_ _)>
そうそう、今回の懇親会では、その37回生が5名集まってくれました♪
嬉しかったのは、同期生の一人が今年文壇?デビューされ、ちぇりーさん、その処女作をいただいちゃったんです♪
97.『十九の春に』 一木わさび著 文芸社
☆新聞広告にも出ていたんですね♪
☆懇親会場でサインもしてもらっちゃいました♪
早速、帰りの名鉄電車から読みはじめたのですが、30年前にタイムスリップしたような感じで、懐かしさがイッパイでしたね。
それもそのはず、どうやら、ご自身の体験をベースに描かれているようなんです。
ローカル地名もバンバン出てくる、甘く切ない青春小説・・・バブル前夜に名古屋エリアで過ごされた方に特にオススメって感じでしょうか♪
そして、小説といえば、こちらは随分前にブックオフの108円コーナーで仕入れたまま積読になっていたものです。
98.『兄弟』 なかにし礼著 新潮文庫
2冊続けて小説を紹介するなんて、滅多にないことですが、流れということで・・・
20年近く前の小説ですが、著者の自叙伝のような内容ですので、古ぼけ感は全くありません。
それより、その時代時代の描写が大変お上手で、読み手である自分自身が、まさにその時代において主人公の生き様を見守っている・・・そんな錯覚に陥ってしまう作品ですね。
作品は、こんな書き出しで始まり、
兄が死んだ。 姉から電話でそのことを知らされた時、私は思わず小さな声で「万歳!」と叫んだ。・・・・・・
こんな仕舞い方で終わります。
・・・・・・「兄貴、死んでくれて本当に、本当にありがとう」 返事はなかった。波の音だけが、いつまでも打ち寄せ返していた。
壮絶な著者の人生・・・それ以上に破天荒なお兄さんの生き様・・・それを取り巻く家族の心模様・・・
重いといえば重いテーマですが、実話に基づくというから、まさに
事実は小説より奇なり
という言葉がピッタリですね。
ちぇりーさん、個人的には、著者が作詞家になるきっかけとなった、石原裕次郎さんとの偶然の出会い。
そして、著者の女性遍歴(語弊がありますが)を巡る心模様に、大変興味を持ちました。
特に、ちぇりーさん自身の経験から、このフレーズにはヒリヒリしましたね・・・
・・・・・・そうではなく最初から私の中に、真子と別れたいという考えがあったのではないだろうか。そこへ兄が誘惑の一言をかけてきた。私は渡りに船とばかりに、それに乗っかり、それを梃子としてうまいこと利用したのだ。どちらが先でどちらがあとだったのか、分からなかった。どちらでもいい、とにかく私は真子と別れたかった。・・・・・・
半世紀近く生きていると、知らず知らず昔読んだ『課長 島耕作』の名言が蘇ってきます。
みんな業の深い人生を送っている
小説って、こんな気持ちを確認するためのツールなのかもしれませんね・・・
人間なんてラララ ラララ ララ~♪
ではでは。
by cherrylayla | 2015-11-10 03:58