2015年 05月 07日
「日本人」とは何者か?
今回ムック本が発売され、改めてお休み中に再視聴しながらテキストをめくっておりましたが、新たな発見も少なくなく、大変有意義なひと時を過ごすことができましたね。
その番組とは、数少ないちぇりーさんの大好きなTV番組『100分 de 名著』の新春スペシャル版。
会場は、あの松岡正剛さんのオフィス兼書庫でもある、その名も『本楼』。
☆ただならぬ雰囲気が、TV画面を通して、しっかり伝わってまいりました・・・<(_ _)>
そして、その発売されたムック本がこちらの1冊。
40.『別冊NHK100分de名著 「日本人」とは何者か?』
松岡正剛、赤坂真理、斎藤環、中沢新一著 NHK出版
採りあげられた4冊のうち、ちぇりーさん、読了済みは、『死者の書』だけでしたが、流石Eテレさん、限られた時間の中、上手くまとめていたと思います。
その『死者の書』も、なるほどこういう解釈があるのかと思い、思わず再読してしまいましたから・・・(^_^;)
そういえば、『死者の書』は、チャレンジ3回目にして読了しましたが、今回で再読するのは4回目かもしれません・・・ほとんど再読しないちぇりーさんですが、これは大変珍しいことですね(・。・;
最近、入洛ばかりしているちぇりーさんですが、久しぶりに大和路へも足を運んでみたいですね。
http://cherrychan.exblog.jp/20521062/
☆『三輪そうめんが食べたくなる新書・・・古代史巡礼の旅への誘い』
⇒ 1年前のカキコですが、この時点では、まさか女子大生が京都に住むとは・・・(^_^;)
今回の番組で、ちぇりーさん、特に興味を抱いたのが、こちらの1冊。
41.『中空構造日本の深層』 河合隼雄著 中公文庫
これは、なかなか大胆な日本人論でしたね。
時間とその同義語である進歩がヨーロッパ人に忍びよって、ヨーロッパ人から取り返すことのできないものを奪い去った。<p18>
ユングの言葉を引用されていましたが、エンデの言葉を想い出してしまいました。
・・・・・・日本神話の中心は、空であり無である。このことは、それ以後発展してきた日本人の思想、宗教、社会構造などのプロトタイプとなっていると考えられる。<p40>
神話とは、『古事記』のことなのですが、河合先生に言われるまでもなく、『古事記』は日本人必読と言っても過言ではないでしょう!
母性はすべてのものを全体として包みこむ機能をもつのに対して、父性は物事を切断し分離してゆく機能をもっている。・・・・・・日本は母性優位と言うよりは、父性と母性のバランスの上に築かれていると言うほうがより妥当のように思われる。・・・・・・日本の場合の長は、リーダーというよりはむしろ世話役と言うべきであり、自らの力に頼るのではなく、全体のバランスをはかることが大切であり、必ずしも力や権威を持つ必要はないのである。<p57-60>
男と女の会話、特に夫婦家族関係において、ぎこちなくなりがちな遠因は、ここに見いだすことができるのかもしれませんね。
・・・・・・こういう魔法のメルヘンを非常にたくさんもっていたヨーロッパのほうが、自然科学が発達しているという事実です。・・・・・・どうして、ヨーロッパの国だけに自然科学が発達して、しかもヨーロッパの国に発達した自然科学を日本人だけがどうしていち早く取り入れることができたのかということは重要な問題です。これは日本人の生き方に関連してきます。<p144-145>
この史実を鵜呑みにして良いか否かは何とも言えませんが、河合さんは、日本人の生き方に大きな影響を与えていると喝破されているようです。
自分自身の特性を知るためにも、是非手に取っていただきたい・・・そんな名著だと存じます<(_ _)>
あっ、河合さんの著書は、1月にも楽しませていただきましたが、こちらの方が平易かもしれませんね・・・
http://cherrychan.exblog.jp/21479462/
☆『むかしむかしあるところに・・・』
そう、このときは、残りの人生9,080日目の本日ご紹介した本が市場に品薄で、なかなか読むことができなかったんです。
そして、なかなか読むことがといえば・・・お休み中に、もう数冊日本人論を・・・
あっ、こちらは来週以降のお楽しみということで・・・
なかなか、読書のペースが上がらないことも、理由のひとつという話も・・・(@_@;)
ではでは。
by cherrylayla | 2015-05-07 03:58