2015年 01月 08日
最初で最後の流行作家
触手を伸ばさなかったのは、生来の天邪鬼のなせる業だったのかもしれません。
関知しないところであまりに盛り上がる、一連の作品に対する礼賛ぶりが気に入らない・・・というのはあまりにも稚拙なので、一度は読む機会を作らねばとは思っておりました。
そんな中、昨年の後半だったでしょうか・・・
ちぇりーさんには、銀行シリーズより、『下町ロケット』か『空飛ぶタイヤ』がおすすめかも
という本部長のお導きがあり、年末年始の課題図書として買っておいた上巻を30日の早朝から読み始めました。
これは、下巻までイッキ読みしちゃうなと思い、その日の午後に下巻を購入。
厳密に言えば、大晦日に一旦読了したのですが、除夜の鐘が鳴り響いた後にも、読後感について自問自答していたので、新年最初の木曜版のコネタにさせていただきます<(_ _)>
1.&2.『空飛ぶタイヤ』(上・下) 池井戸潤著 講談社文庫
単行本は2006年に出版されてるようですので、9年前の作品なんですね。
Amazonの書評でも絶賛されている通り、大変面白い小説でした。
あえて作品にケチをつけるとすれば、小説にしてはストーリー展開がミエミエ(題材が有名な事件なので)なことくらいでしょうか。
流行作家の面目躍如、売れるのもよくわかりましたし、最良の娯楽作品を満喫することができました。
しかしながら、ちぇりーさんが読後に、いや、読みながら絶えず湧き上がってきた思いは、
そもそも自分は、この本を読んで、何を得たかったのか・・・
というもの。
実は未だにその解は捻り出せていないのですが、上下巻読了まで、延べ5時間は割いていますので、納得できない自分に居心地の悪さを感じております。
そういう意味で、やはり、ちぇりーさんは、小説全般に関し、良い読み手ではないということが自覚できましたね。
ということで、あくまで自分自身の問題に帰するところではありますが、著者の作品は、これで打ち止めでいいかな・・・そんな印象です。
強烈な男性目線で執筆されていることもあるのかなあ・・・
それにしても、ここまで読み返してみると、何とも歯切れの悪いカキコだこと。
おそらく、
自分にはこんな立派な生き方は出来ないし、能力もない・・・
ということを思い知らされたことがその主要因でしょう!
それを踏まえて、
2015年も、半端な愚か者らしい読書を継続しよう
なんて、身勝手なポジティブ思考に落ち着きましたとさ・・・ちゃんちゃん(^_^;)
ところで、この年始のお休みには、他にも数冊読了しておりますが、そのご紹介は来週以降の木曜版のお楽しみということで・・・
はい、残りの人生9,199日目の本日もすてきなご縁をいただけますように(^o^)丿
ではでは。
by cherrylayla | 2015-01-08 03:58