2014年 02月 05日
『叱り叱られの記』・・・現代の若者たちとは?
先日の京都実践塾で、その存在を初めて知った、元三洋電機副社長・後藤清一さんの半生を描いた自伝です。
ちぇりーさん、後藤さんに興味を持ったのが、先日の京都実践塾での松下資料館の映像資料室。
「怒りすぎたから」というタイトルで、幸之助翁から激しく叱責を受けた体験を、関西弁の持つ柔らかさというか、厳しい話でありながらユーモラスな口調で話される姿が印象に残りました。
☆その叱られ方というのは、卒倒しても起こされて、また叱られるという、それはそれは激しいものです・・・(@_@;)
ちぇりーさん、後藤さんが著書を出されているという話を聞き、帰名後早速Amazonで検索したところ、絶版になっていたんですね・・・((+_+))
マーケットプレイスの表示を確認すると、なんと6,800円からという情報が飛び込んできて、流石に尻込みしていたところ、何度か検索すると、掘り出し物的に1,162円で販売されているお店を見つけ、衝動的にクリックしていました!・・・(^_^;)
☆現在のところ、他の店舗での最安値は1,800円台のようです♪
☆12.『叱り叱られの記』 後藤清一著 日本実業出版社
クリックして2日後に早速到着し、包みを開けてみると、昭和58年の30刷で経年劣化は否めないものの、驚くほど綺麗な商品で、ツイてる(^o^)丿
☆初版は、昭和47年のようです・・・(^_^;)
先ず、目を疑ったのは、その帯広告のキャッチコピー・・・
叱ることのあまりに少ない大人たちと、叱られることのあまりに少ない現代の若者たちにおくる本!
「現代の若者たち」・・・(・。・;
昭和58年に発売されていた本ですから、若者というのは確実にちぇりーさんより一世代上の方々を指していますから・・・(@_@;)
著書の中で後藤さんは、何度も、松下幸之助ならびに井植歳男という二大経営者の薫陶を受けることができたことを、「俺は天下の果報者」と表現されていますが、その一言で片づけられないほど、濃密な仕事一筋の人生が綴られています。
古書の部類なので、今回珍しく、マーキングはせず、じっくり読み進めていったのですが、感銘を受けた多くの言葉の中でも、この本を最もよく表現しているフレーズがこちらの行でしょうか・・・
後藤くんなあ、こけたら立たなあかんねん。赤ちゃんでも、こけっぱなしでおらへん。子供でもすぐ立ち上がる。そないしいや。<p87>
経営者として、いや、同じ状況に直面した時、どうやって、こんな言葉が出せるのか・・・やはり天性なのでしょうか・・・(ToT)/~~~
そして、時が流れ、三洋電機の重なる大ピンチにも、幸之助翁同様、井植歳男氏は・・・
・・・・・・しゃないッ。すんでしもうたことや。・・・・・・まあ、気ィ落とさんと・・・・・・<p171>
二大経営者が、どんな状況において・・・是非、古本をゲットして、向き合ってみてください<(_ _)>
ちなみに、著者の後藤さんは、二大経営者から教えられたリーダーの覚悟について、こうまとめられています。
指導者はグチも言えない。困ることもできない。安易にもなれない。妥協もできない。すべて社長などというものは孤高である。・・・・・指導者というものは、いかなる難事に直面しようとも、万事好転するとの信念をもたねばならない・・・・・・<p172>
それにしても、隔世の感というか、後藤さんが大活躍された三洋電機発祥の地・北条工場は、現在跡形もなく、ショッピングモール(イオン加西北条店)になっているそうなんです・・・(ToT)
その上、三洋電機本体も、昨年、事実上ブランドが消滅してしまいました・・・(ToT)/~~~
企業経営は本当に難しいですね・・・((+_+))
ちぇりーさん、事業規模は違えど、そんな難しい経営という世界に足を踏み入れていたとは・・・(@_@;)
せめて、こんな気の利いた言葉くらいは、言えるようになりたいなあ・・・
ハハハ、子供をつくるときでさえ摩擦せんと、生まれへんのや、まして会社ではないか。いろいろ摩擦もあれば、しんどいこともあるわい・・・・・・<p228>
むむむ、やはりこちらの世界に特化した方が・・・(^_^;)
はい、そんな戯言を零しながらも、残りの人生9,537日目の本日も顔晴ってまいります(^o^)丿
そして、改めまして、後藤さん、素晴らしい本を遺していただき、ありがとうございます<(_ _)>
ではでは!
by cherrylayla | 2014-02-05 03:58