2013年 04月 30日
7日間で突然頭がよくなる本・・・気づき&実践編
著者の小川仁志さん、最低限の教養を学ぶにあたり、専門である哲学について繙いていかれます。
押さえるべきは、哲学史とその概念とのこと。
前者の哲学史では、
古代ギリシャ ソクラテス、プラトン、アリストテレス
中世 アウグスティヌス、トマス・アクィナス
近代 デカルト、ロック、カント~ヘーゲル、マルクス、キルケゴール
現代 デリダ、トゥルーズ、アドルノ、アメリカ政治哲学
と挙げられていましたが、ちぇりーさん気づいたのは、近代までは、辛うじて名前くらいは耳にしたことがありますが、現代の方々については全く名前も知らなかったという事実・・・(-_-;)
いきなり、「無知の知」を受け容れることを強いられてしまいました・・・
続いて、哲学の概念について、10項目ということで
カテゴリー、主観と客観、時間と空間、イデア、運動として捉える
弁証法、差異として捉える、構造主義、因果関係、人間にとっての意味
と挙げられていましたが、これだけでは何が何だかわからないですよね・・・ちなみに、概念については、プラス20項目挙げられていましたが、ここまででもうお腹いっぱいでした・・・((+_+))
これら前提条件を踏まえ、哲学思考を進めてみると、こんな感じのようです。
頭をほぐす(モノの見方を変える、常識を疑う) → 価値の転換 → 本質へ
う~む、ちぇりーさん、伝える力が足りないですよね・・・(-_-;)
しかしながら、ちぇりーさん、自分の中で、このあたりから閃くものがありまして・・・
これって、先日師匠が京都のすば経でお話しされていた、「視点・視野・視座」に相通ずるものがあるという気づきから、安岡正篤先生の思考の三原則「多面的・長期的・本質的」という考えを噛み砕いているんだと!
小川さんも著書の中で、
論理的に話せない人というのは、何が問題なのか。それは、一言でいうなら、頭の中が整理できているか否か
というフレーズを持ち出されていますが、ここでいう整理というのは、
持ちうる教養から対象をグループ分けし、哲学概念を駆使して整理し、一言で表現する
というプロセスに他なりません。
でも、これって、いわゆるファシリテーションスキルの一つですよね♪
ちぇりーさんも、己の反省を込めて振り返ると、相手に説明する際、より具体的にと意識したりすることが多かったのですが、具体的に説明すれば説明するほど、本質から離れてしまうリスクが高いんですね!
逆説的な印象を持たれるかもしれませんが、やはりそれは説得行為というか操作主義がさせることで、本来は、相手が気づくまで(腹に落ちるまで)待ってあげる必要があるわけです。
もちろん、ビジネスに限らず、デッドラインというものは存在しますので、限度がありますが、相手の成長を考えるなら、いや自身もリーダーとして成長したいなら、なおのこと必要なことなんだと思います。
休み明けにずいぶん真面目なカキコになっていますが、相手からみて
化かされているみたい
と思うくらいで丁度よいのかもしれませんね。
はい、たった今、ちぇりーさん、ある出来事が脳裏を過りました。
師匠の勉強会(経営品質協議会セルフアセスメントコース)に初めて参加した折(2003年秋)、師匠が発する経営用語が全く分からず、堪らず休憩時間に相談したところ、師匠からの処方箋は、
ちぇりーさん、本を読んだ方がいいですよ
というものでした。
その時のちぇりーさんの感想は、
はあ・・・、本を読めばいいんですか・・・
というもの。
ちぇりーさん、それなら化かされてやろうと、その日以来、意識して本を読むようになりましたが、何故か性分の天邪鬼は顔を出さず、素直にアドバイスに従ったことが、今につながっているように感じます。
☆歩みは相変わらず鈍間なままですが・・・<(_ _)>
そんな発見ができたことも、今回の読書の有意義なところでしたね♪
本書の中で、小川さんは、こんな表現もされていました。
抽象的というのは、英語でabstractといいますが、その語には「深遠な」という意味や、名詞で「要旨」という意味があるのです。つまり、深い意味であり、また大事な部分を表してくれるわけです。まさに本質です。
分かりやすく説明することが、頭のいい証拠という考えとは、真逆とも思えますが、
大事なことは考え続けること
という行為を、愚直に実践できない人には、未来がない・・・変革の時代だからこそ、そんなことを改めて感じましたね。
まあ、これも捉え方ですので、本書の賛否は読み手それぞれにお任せしますが、ちぇりーさん的には、大切なことを改めて認識させてくれたという意味で、良書でした!
そうそう、ちぇりーさんといえば、後半に掲載されていた哲学者の収斂された言葉は、コピーライティングのセンスを磨く上でも、大変参考になりましたので、転載しておきますね!
言い切り型 万物の根源は水である[タレス]
体言止め型 警句をよく吐く人、悪い性格[パスカル]
ショック型 人間は自由の刑に処せられている[サルトル]
造語型 私たちの現存在は、問うことのできる存在である[ハイデガー]
謎かけ型 あるものはあり、ないものはない[パルメニデス]
極論型 存在することは、知覚することである[ヒューム]
如何でしょうか?
久しぶりに真面目なカキコを長々と続けてしまいましたが、おかげで頭の中がスッキリした感じで、残りの人生9,817日目を始めることができそうです。
その本日は、月末ということですから、明日はもう5月なんですね。
これで、2013年も3分の1が終わります!
少しペースを上げて、顔晴ってまいりましょう(―_―)!!
ソ、ソ、ソクラテスか、プラトンか~ ニ、ニ、ニーチェか、サルトルか~♪
みんな悩んで大きくなった~♪
ではでは!
by cherrylayla | 2013-04-30 06:52