2012年 08月 17日
心得帖
最近は、せどり部隊の皆さんの活躍から、掘り出し物が見つけにくくなったような気がしていますが、本の場合、自分に必要なものは必ずしも人気商品でないところが面白いですよね。
そんなことを象徴するように、105円コーナーに見慣れた背表紙が並んでいました。
おお、幸之助翁の心得帖シリーズが、列んでいるではありませんか!
このシリーズ、『実践経営哲学』と『経営のコツここなりと気づいた価値は百万両』を持っていましたが、シリーズ名である「心得帖」がついたモノは意外にも未読だったんですね。
3冊で315円、状態もおそらく新古本だと思われ、ツイてる!
『経営心得帖』のまえがき、いきなり核心を突いてきますね。
・・・・・・お互いの商売というものは、社会に必要だから、いいかえれば世間の人々が求めておられるから、初めて成り立つわけです。ですから、商売の基本は、そうした世間の声、人々の求めに素直にこたえ、誠心誠意努力していくことに尽きるといってもいいと思うのです。
何も言えませんね(笑)。
・・・・・・過去の信用、暖簾によって商売ができると考えてはいけません。常に、今お客様が何を求めておられるかを適切にキャッチして、刻々にそれにこたえていく、いわば日々新しい信用を生み出していくことが大事だと思うのです。<p47-48>
日に新た、ですね。
・・・・・・常に“適正利潤をあげることは尊い義務であり、それはとりもなおさず社会人としての職責を果たすことであるのだ”という信念を堅持しつつ、日々励んでいかなければならないと思います。・・・・・・お互いがどんなに適正利潤を重視しても、それを人々が認めてくださらなければ、どうしようもありません。<p87-88>
行き過ぎた値下げ競争がどれだけ社会を疲弊させているか・・・その前に、一人ひとりが当たり前のことに取り組んでいるのか。反省ですね。
・・・・・・お客様を共鳴させることができない、というのであれば、やや厳しい見方をすると、これは商売に適格性を欠いているともいえるでしょう。<p106-107>
あっさり申されていますが、辛辣ですね。
やはりそこに命をかけるというほどの真剣さがあってはじめて、何をいつどうしなければならないかというカンもはたらき、それを行っていく力強い実行力も生まれてくるのではないでしょうか。<p116>
耳が、目が、心が痛みます・・・汗。
・・・・・・上に立つ人が、自分の部下は自分より偉いなと思うか、それともアカンなと思うかによって、商売の成否が分かれてくるといってもいいように思います。<p128-129>
イライラしてしまうのは、感謝が足りない証拠ですね。
・・・・・・そのように従業員教育のための制度や組織を立派なものにしていくことももちろん大事だと思いますが、何よりも大切なのは、その教育にいわば魂を入れることだと思うのです。<p157>
毎朝の朝礼、週一の朝ミーティング、月一の研修会・・・仏作って魂入れず、になっていないか、即チェックですね!
とにかく人間にはさまざまな姿があっていいと思うのです。恵まれた生活も結構、何ごとも結構という気持ちが大切だと思います。<p172>
比べるところから、間違いが発生してしまうんですね。
自分がしっかりした信念をもって仕事をしていて、なお不審な点があれば、遠慮なくそれをただすべきだし、またそういうことができやすい雰囲気をつくることが、上司なり経営者にとって大切なのではないかと思うのです。<p188>
この点は、社員さんに救われていますね。感謝!
お〜、『経営心得帖』だけでも、こんなボリュームに・・・
続きは、読了本のまとめの際、吟味してご紹介することにいたしましょう!
☆『商売心得帖』も105円コーナーで見つけたら、買おうっかなあ!
はい、本日、明日と、社員さんが活き活きと能力を発揮できますように♪
ではでは!
by cherrylayla | 2012-08-17 06:44