2010年 05月 28日
五善・・・『社長の器』読了しました!
朝といっても、まだ真っ暗ですが・・・苦笑
外は月がメチャ明るくて綺麗でした。
月に向かって瞑想しながら、腹式呼吸していると、昨晩の重い気分もリフレッシュできましたね。
それというのは、最後まで重い気分のまま読了することとなった、昨日から読み始めたこちらです。
『社長の器』 高杉良 講談社文庫
所謂企業小説は、真山仁さんの『マグマ』を読了して以来、1年ぶりでしょうか。
師匠の紹介文によれば、
比較的にすぐ読めますが、内容は濃いと思うお薦めの1冊
ということでしたが、ちぇりーさん的には、ビミョーでした・・・涙・・・師匠ゴメンナサイ
約350ページのボリュームにしては、比較的すぐに読めましたが(苦笑)。
白状すると、ちぇりーさん、“第八章 内容証明”以降、頻発する“通知書”“回答書”“訴状”あたりの文章は、堪え性の無さを露呈してしまい、読み飛ばしてしまったりと・・・汗
巻末の解説にも
著者の高橋高見氏(兄)に対する怒りのパッションが、高橋高望氏(弟)への共感という触媒を得て結晶したのがこの作品である
と記されていましたが、別の見方からすると、違った描き方もあったのかなあ、とも感じます。
確かに、高橋高見氏の残された主人公家族に対する仕打ちは酷すぎますが・・・
文庫カバーの紹介文には、こんな表現がされていました。
・・・・・・冷徹で攻撃型の兄と柔和で温情型の弟。経営理念も器量も異なる兄弟社長が、ことごとくにぶつかりあう。なぜ、確執を続けるのか。経営とはかくも厳しいのか。二人の経営者が織りなす壮絶な闘いのドラマを通して、社長の器とは何かを考えさせる経済小説。
紹介文中の、“なぜ、確執を続けるのか”という問いの答えは、見出すことが出来ませんでした。
ブルドーザーのようなパワーで町工場を成長させる主人公、その半面、生来の性格から来ると思われる脇の甘さ・・・もちろん、ちぇりーさんにそんなことを語る資格はありませんが・・・大汗
☆妻を娶る強引さは、美樹様を彷彿させますね。
おそらく、ちぇりーさんには、この本を読み砕く経営者としてのチカラが備わっていないのかもしれませんね(涙)。
ここまでカキコして、ひょっとして主人公は高望さんの奥様なのかも、と思ったり。
何れにしろ考えさせられ、重い気分にさせられる1冊でした。
そんな中、ちぇりーさん、マーキングしたのは下記のフレーズ。
わたしは常に現状から過去を読みとり、現状を踏まえて明日のために何を積み上げてゆくかを的確に決めて会社経営に当たっている・・・・・・<p43>
大企業、中小企業を問わず、社長がいちばんはたらかなければいかんのです。・・・・・・一歩でも近づく努力を惜しんではならない・・・・・・<p120>
ちぇりーさん、経済小説を批評できるほど取り組んでいるのかと自問自答すると、かなり怪しいかも?
主人公兄弟とちぇりーさんの唯一の共通点は、人格的に大きく欠落した部分があるということでしょうか(爆)。
小説の中で脇を固める登場人物も酷い人間が多いなあ・・・というか、著者は人間の弱さを描きたかったのかなあ
まあ、どんなことも受け止めて、楽しむ姿勢を無くしてしまっては、ちぇりーさん的には本末転倒ですね。
それにしても、このタイミングで安岡先生の一日一言がこの内容とは、必然以外、何物でもないような。
【五善】
人として常に何が善かを問い、
親しい仲を問い、
礼儀を尽すことを問い、
政治の要を問い、
患難(かんなん)を問う。
(左伝[さでん]・襄公[じょうこう])
これ実に人間味豊かな五善である。
何か救われた気分になりましたね(笑)。
ちぇりーさん、一つでも実践できるよう顔晴!
五といえば5月も残り僅かとなりました。
梅雨入り前の限られた晴れの日を期待しながら、本日もスタート!
それにしても、最近よく寝るなあ・・・確実に平均睡眠時間が2時間は増えています
まあ、体調崩すよりいいかな(笑)。
ではでは。
by cherrylayla | 2010-05-28 03:41