2009年 09月 16日
かばんはハンカチの上に置きなさい
先週末の大阪出張での往路で読了した本から感じた率直な感想です。
きっかけは、お客様のOさんからのメールでした。
先日本屋で立ち読みしていたら
川田修「かばんはハンカチの上に置きなさい」(ダイヤモンド社)
をつい最後まで読んでしまいました。
ちぇりーさんには何でもない内容とは思いますが、
営業職の魅力、こだわりに、ただ驚くような内容ばかりでした。
ちぇりーさん、実は営業のノウハウ本はあまり好みではないので、メールを拝見した時点では、正直あまり興味が湧きませんでした。
出張の前日、営業途中にターミナル駅で時間調整のためふらりと小さな本屋さんに立ち寄ると、書棚に1冊鎮座しているではないですか。
これはご縁かなと衝動買いして、翌日の近鉄特急の往路で読み始めました。
アッという間に90分程で読了。
いや、大変読みやすい文体です。
Oさんは立ち読みで読了されてしまったようですが(それにしても早い!・・・苦笑)、それも納得ですね。
翌日曜の朝、早速Oさんにこんな御礼メールを。
先日O様からご紹介いただいた、『かばんはハンカチの上に置きなさい』、
昨日の大阪出張の往路で読了することができました。
自身、営業として、人間としてできていないことばかりで、気づきが大変多い本でした。
良書のご紹介ありがとうございます。
はじめに、の冒頭から、
新聞も本も読まない。手帳も薄くてざっくり。
・・・・・・
面倒くさがりの私でも、トップセールスになれたのです。
と表現されていますが、上記フレーズを鵜呑みにすると痛い目に遭う本ですね。
それ以上に人ができないことを、工夫して愚直に取り組まれていることが結果に
繋がっている。
至極必然と感じてしまいました。
読みながら、鍵山秀三郎さんの言葉が頭の中を過ぎりました。
微差、僅差のつみ重ねが やがて絶対差となる
工夫を重ねるのが、継続の秘訣
本文P33にもそんなフレーズが掲載されていますが、
O様と同じ価値観を共有することができ、大変嬉しく存じます。
いやいや、O様からは、こんなビジネスマンになりなさいと、エールを贈られたのかも知れませんね。
ちぇりーさん、印象に残ったフレーズをご紹介するとこんな感じです。
人は、やはり同じ価値観を共有できる人と出会うのです。<p33>
私たちは「お客様」ではない。このことは、どんな場面でも、忘れてはいけないのです。<p56-57>
最近、何事においてもクイックレスポンス(迅速な対応)がよい、みたいな論調があるようです。・・・・・・「とにかくすぐに行動する」のと、「一度相手の立場を考えてから行動する」のは一見似ていますが、実は全然違います。そこで優先すべきは、やはり自分目線ではなく、相手目線で動くということ。一つ行動を起こす前にちょっとだけ考えるのです。<p70>
・・・・・・その細かいことの積み重ねで、その人のブランドイメージができ上がっていき、ほかの人たちと大きな差がつくことは確かなことなのです。<p75>
できる人たちは、誰かから教えてもらったり、盗んだりして結果を出しているのです。<p95>
・・・・・・お客様は目の前の私たちを見て、「普段のオフィスにいる私たち」まで感じているはずです。<p103>
もっともいけないことは、契約してもらえなかったではなく、その落ち込んだ気分を次に引きずってしまうことなのです。<p123>
「川田さん、お金とか順位をモチベーションにするのは限界がある。だけど、人に喜んでもらったり、感動してもらうことには限界がないんだよ」<p156>
このとき仕事に対する一つの基準ができました。それはお客様、家族、そして周囲の人間を、自分の勝手な都合に巻き込まないこと。<p160>
・・・・・・お客様は空気を感じる天才だからです。・・・・・・だからこそ、意識的にお客様の立場でものを考えるようにしないといけないのです。<p167>
・・・・・・そんな経営者の悩みや問題意識が、たとえば、社内スローガンや、私に対する従業員の人たちの対応などに、垣間見えることがあります。・・・・・・大切なのは本気で目の前のお客様(この場合経営者と会社)の役に立てないか?と思いながら接することです。<p172-173>
営業の面白さは、そんな人と人との価値観の共有や、そこから生まれる自分の感情の変化と出会うことだったりします。そしてそれは、仕事から少し離れたところにあることが多いものです。契約に結びつく場合とそうでない場合がある。それだけのことです。<p201>
・・・・・・そうです。自分自身を大切にできなければ、人に優しくなどできません。悲しいことに、自らを傷つけてしまう人さえ、世の中にはいます。自分自身を大切に思うこと。これがすべての始まりなのだと、改めて思い出しました。<p208>
営業という仕事は、「物事を相手の目線で考える」究極の仕事なのです。また、人を相手にする、まさに人間にしかできない仕事です。そこに人がいて、サービスが発生すれば、何にでも生かせる仕事だからです。・・・・・・そう言う意味で、営業は究極の「手に職」なのです。<p209>
新聞や本を読んだり、厚いシステム手帳を活用する方が、余程楽なのではないのかと思わずにはいられない、天邪鬼なちぇりーさんです。
自分に合ったやり方こそ大切にし、リーダーシップを発揮したい、そんなことを感じますね。
いよいよ新政権も発足。
どんなビジョンが掲げられるのか、政治の世界もリーダーシップが試されます。
ではでは。
by cherrylayla | 2009-09-16 00:02